【猿橋賞】女性科学者に明るい未来をの会

会長あいさつ

会長・代表理事
中西 友子

 一般財団法人「女性科学者に明るい未来をの会」では、「女性科学者の未来に一筋の光を投じ、女性科学者を励ますことができるよう願っている。」という猿橋勝子先生のことばに沿って、毎年、自然科学の分野で顕著な業績を収めた女性科学者1人に「猿橋賞」を贈呈してまいりました。それも今年で42回目を迎えました。最近では、様々な分野で女性の活躍が目立つようになりましたが、男女共同参画白書でもみられるように、女性研究者が占める割合は、企業・公的機関・大学共に先進国としては非常に低い位置にあり、一般にはまだ女性という理由から不利な状態に置かれていることが少なくありません。 

この会では、女性という理由から十分な活躍をすることが困難な状態に置かれやすい研究者を、いくらかでも励まし、自然科学の分野で貢献できるようにという願いを込めて賞を贈呈してまいりました。猿橋先生が「女性科学者のもつ、極めて高い潜在能力を信じ、それに大きい期待を寄せている」と言われていた通り、猿橋賞受賞者の多くは、受賞後、活躍の幅を大きく広げ、その結果として、文化勲章や紫綬褒章などの受章者を輩出することができました。これらを含む数々の賞の受賞者の活躍は、猿橋賞の果たしてきた大きな役割を示しており、私共は大変心強く思っております。これからも当法人の活動が少しでも女性研究者の活躍に貢献できればと願っております。

2022年6月吉日